管理業務主任者試験 2023年 問38
マンションの分譲業者が、区分所有者に対して、建物の専有部分の区分所有権、共用部分の共有持分及び敷地の共有持分を分譲したが、一部の区分所有者に対しては、それらとともに敷地の駐車場の専用使用権を分譲した。この場合において専用使用権及び専用使用料に関する次の記述のうち、最高裁判所の判決によれば、適切なものの組合せはどれか。駐車場の専用使用権は、区分所有者全員の共有に属するマンション敷地の使用に関する事項ではなく、専用使用権を有する区分所有者のみに関する事項であるから、区分所有者全員の規約及び集会決議による団体的規制に服すべき事項ではない。規約の設定、変更等をもって、一部の区分所有者の権利を変更するときには、その承諾を得なければならないから、当該駐車場の専用使用権者の承諾を得ないで当該駐車場の使用料を増額することはできない。規約の設定、変更等をもって、一部の区分所有者の権利に特別の影響を及ぼすべきときには、その承諾を得なければならないが、ここでの「特別の影響を及ぼすべきとき」とは、一部の区分所有者の受ける不利益がその区分所有者の受忍限度を超えると認められる場合をいう。規約の設定、変更等をもって、増額された駐車場の使用料が、増額の必要性及び合理性が認められ、かつ、当該区分所有関係において社会通念上相当な額であると認められる場合には、専用使用権者は、当該駐車場の使用料の増額を受忍すべきである。
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正解: 4 — ウ・エ
分譲時に設定された駐車場の専用使用権と、規約による使用料の増額の可否に関する最高裁判所の判断を問う問題である。判例は、専用使用権も区分所有者全員の共有に属する敷地の使用に関する事項であり、規約や集会決議による団体的規制に服するとしたうえで、規約の設定・変更等が一部の区分所有者の権利に特別の影響を及ぼすべきときとは、その者が受ける不利益が受忍限度を超えると認められる場合をいうとした。そして増額の必要性および合理性が認められ社会通念上相当な額であれば、専用使用権者は増額を受忍すべきであるとした。適切な組合せはウ・エである。