マンション管理士試験 2019年 問15

2019年 問15
民法・区分所有法等
他人の権利の売買

Aは、Bとの間で、甲マンション 401 号室を代金 1,500 万円でBに売却す る旨の売買契約(この問いにおいて「本件契約」という。)を締結したが、同室は Cの所有するものであった。この場合における次の記述のうち、民法の規定及び判 例によれば、正しいものはどれか。

正解を見る

正解: 3Aは、本件契約の時に、401 号室の所有権が自己に属しないことを知らな かった。この場合において、Aは、Cから同室の所有権を取得してBに移転す ることができないときには、Bに対して損害を賠償して本件契約を解除するこ とができる。

他人の権利を目的とする売買の効力を問う問題である(本問は改正前民法による)。他人の物の売買も契約としては当初から有効に成立し、売主は権利を取得して買主に移転する義務を負う。売主が権利を移転できないときは買主は契約を解除でき、これは買主が他人物であることを知っていた場合も同様で、悪意の買主は損害賠償を請求できないにとどまる。他方、売主が契約時に権利が自己に属しないことを知らなかったときは、買主に損害を賠償して契約を解除することができるため3が正しい。また他人物売買の売主を相続した真の所有者は、相続前と同様の地位を有し履行を拒むことができる。