マンション管理士試験 2023年 問12
2023年 問12
民法・区分所有法等
動産の即時取得と盗品の回復Aは、甲マンションの 508 号室を所有しているが、同室及び同室内の壁に飾ってあった風景画(この問いにおいて「絵画」という。)をBに賃貸した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
正解を見る
正解: 4 — 無職のEがBが不在の間に 508 号室に侵入して絵画を盗み、Fに売却したところ、FがEの所有物であると過失なく信じていた場合において、絵画の占有が現実にEからFに移転されたときであっても、Aは、盗難の時から2年以内にFに絵画の返還を請求すれば認められる。
動産の即時取得の要件と盗品の回復請求を問う。盗品については、被害者又は遺失者は盗難又は遺失の時から2年間、占有者に対して物の回復を請求することができるから、所有者Aは盗難の時から2年以内であればFに絵画の返還を請求できる。よって肢4が正しい。即時取得は取引行為によって平穏・公然・善意・無過失に占有を始めた場合に成立するもので、包括承継である相続には成立せず、占有改定による引渡しでも成立しない。また、占有者の善意・無過失は推定されるため、取得者の側で立証する必要はない。