平成10年(1998)本試験
問48木材の含水率と強度の関係。気乾状態(含水率約15%)が最も強度が高く、湿潤状態では強度が低下する。
税・その他建物に関する知識過去問
この問題の全体像
木造建築の工法、材料特性(クリープ、含水率と強度)、基礎構造に関する理解を問う問題。特に木材の含水率と強度の関係が逆説的に出題されている。
木造建築物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1枠組壁工法は、木材で組まれた枠組みに構造用合板等を釘打ちした壁及び床により構造体が形成される。
- 2建築物の設計においては、クリープ(一定過重のもとで時間の経過とともに歪みが増大する現象)を考慮する必要がある。
- 3建築物に用いる木材は、気乾状態に比べて湿潤状態の方が強度が大きくなるが、湿潤状態では、しろあり等の虫害や腐朽薗の害を受けやすい。
- 4鉄筋コンクリート造の布基礎とすれば、耐震性を向上させることができる。
この問題の詳しい解説
POINT
この問題のポイント
木材の含水率と強度の関係。気乾状態(含水率約15%)が最も強度が高く、湿潤状態では強度が低下する。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
木造建築の工法、材料特性(クリープ、含水率と強度)、基礎構造に関する理解を問う問題。特に木材の含水率と強度の関係が逆説的に出題されて…
03
知識背景
木造建築物の構造計画や材料特性に関する知識。枠組壁工法、木材の物理的性質(含水率、強度、クリープ)、基礎の種類と耐震性などが含まれる…
04
覚え方
「木材は乾燥で強くなる、湿気で腐る」。湿潤=強いは間違い。
05
試験のコツ
木材の含水率と強度の関係
・クリープ現象
・不同沈下の防止
・基礎の種類
06
実務での見え方
建物の不動産鑑定評価において、構造体の木材が湿潤状態で腐朽していないか、乾燥が進んでいるかを確認する際に応用される。
07
よくある間違い
{"mistake":"木材は水を含むと膨張して硬くなると勘違いする。","why_wrong":"水を含むと細胞間物質が柔らかくな…
02深度分析
要約
木造建築の工法、材料特性(クリープ、含水率と強度)、基礎構造に関する理解を問う問題。特に木材の含水率と強度の関係が逆説的に出題されている。
法的根拠
建築基準法第20条(構造部材等)建築基準法施行令第3条(構造耐力)建築基準法施行令第46条(基礎)
論理の流れ
選択肢1は枠組壁工法の定義通り正しい。選択肢2は木材の性質であるクリープ現象の考慮が必要で正しい。選択肢4はRC布基礎による耐震性向上は一般的な知識として正しい。選択肢3は、木材は湿潤状態より気乾状態の方が強度が大きいのが正しいため、記述が誤りである。
重要な区別
木材の含水率と強度の関係。気乾状態(含水率約15%)が最も強度が高く、湿潤状態では強度が低下する。
各選択肢のポイント
- 枠組壁工法(2x4工法)は、枠組みに構造用合板を打ち付けて面で支える工法であるため正しい。
- クリープ現象は木材特有の性質であり、長期的な変形を防ぐため設計で考慮が必要である。
- 木材は湿潤状態より気乾状態の方が強度が大きい。湿潤状態では強度が低下するため誤り。
- 鉄筋コンクリート造の布基礎は、剛性が高く建物をしっかり支えるため耐震性が向上する。
03知識背景
テーマ概要
木造建築物の構造計画や材料特性に関する知識。枠組壁工法、木材の物理的性質(含水率、強度、クリープ)、基礎の種類と耐震性などが含まれる。
歴史的背景
枠組壁工法は北米から伝わり、昭和49年の建築基準法改正で公認された。木材の乾燥技術の進歩に伴い、強度管理の重要性が増している。
関連法令
建築基準法第20条建築基準法施行令第3条建築基準法施行令第46条住宅の品質確保の促進等に関する法律
体系的位置づけ
宅建士試験の「建築」分野における「木造構造」および「材料」のカテゴリに属する重要論点。
前提知識
木材の含水率と強度の関係(繊維飽和点以下では含水率が下がるほど強度が上がる)、クリープ現象の意味、枠組壁工法の特徴。
04記憶テクニック
語呂合わせ
「木材は乾燥で強くなる、湿気で腐る」。湿潤=強いは間違い。
ビジュアル描写
乾燥したパン(硬い・強い)と湿ったパン(柔らかい・弱い)をイメージする。
重要公式
含水率↓ → 強度↑、含水率↑ → 腐朽リスク↑。
関連連想
水を含んだ木は腐りやすく、グニャリと曲がりやすいイメージで「湿潤=弱い」と連想。
比較表
気乾状態(強度大・変形小) vs 湿潤状態(強度小・変形大・腐朽リスク大)。
05試験テクニック
出題頻度
2-3年に1回程度、木材の性質や構造に関連して出題される。
重要度
B:重要。基礎的な材料知識は必須だが、頻出というほどではない。
出題パターン
- 木材の含水率と強度の関係
- クリープ現象
- 不同沈下の防止
- 基礎の種類
解法・消去法
「湿潤状態の方が強度が大きい」という直感に反する記述や、メリットばかりでデメリットがない記述は怪しいと疑う。
時間戦略
知識問題なので即答可能。迷ったら常識(湿った木は腐る)で判断し、時間をかけない。
06実務応用
実務シナリオ
建物の不動産鑑定評価において、構造体の木材が湿潤状態で腐朽していないか、乾燥が進んでいるかを確認する際に応用される。
実務への影響
基礎をRC布基礎にすることで、不同沈下を防ぎ、建物の資産価値と耐久性を維持できる。
ケーススタディ
シロアリ被害を受けた家屋は、湿気を好むシロアリの生態から、湿潤な環境下にある木材が強度を失っている可能性が高く、大規模な補修が必要となる。
業界関連性
住宅の品質保証や瑕疵担保責任履行において、木材の乾燥状態は重要な判断材料となる。
ニュース連動
省エネ・断熱化の進展による結露リスクと、それに伴う木材腐朽の問題が関連している。
07よくある間違い
木材は水を含むと膨張して硬くなると勘違いする。
なぜ間違えるか:水を含むと細胞間物質が柔らかくなり、強度が低下することを知らないため。
正しい理解:「濡れたティッシュは破れやすい」「乾いた木材は硬い」という日常的な感覚で覚える。
クリープ現象をコンクリート特有のものだと思い込み、木材には無関係と判断する。
なぜ間違えるか:コンクリートの学習が先行しており、木材の粘弾性を理解していないため。
正しい理解:「時間とともに歪む=クリープ」と定義だけ覚え、素材を限定しない。
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