宅建コーチ権利関係平成11年11
平成11年(1999)本試験

11合筆の絶対的要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)と、合筆を妨げない権利(地役権など)の区別。

権利関係不動産登記法(合筆の登記)過去問

この問題の全体像

土地の合筆登記における要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)を問う問題。地役権の有無による合筆の可否を正しく理解しているかが鍵となる。

平成11年11権利関係
土地の合筆の登記に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 1所有権の登記がある土地と所有権の登記がない土地を合併する合筆の登記をすることはできない。
  • 2地目が田である土地と地目が宅地である土地を合併する合筆の登記をすることはできない。
  • 3所有権の登記名義人が異なる土地を合併して共有地とする合筆の登記をすることはできない。
  • 4承役地である地役権の登記がある土地と地役権の登記がない土地を合併する合筆の登記をすることはできない。

この問題の詳しい解説

POINT
この問題のポイント
合筆の絶対的要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)と、合筆を妨げない権利(地役権など)の区別。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
土地の合筆登記における要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)を問う問題。地役権の有無による合筆の可否を正しく理解しているかが…
03
知識背景
合筆登記とは、隣接する二筆以上の土地を一筆の土地とする登記手続き。土地の管理や利用を容易にするために行われるが、登記簿上の整合性を保…
04
覚え方
「合筆は、人(所有者)も、種類(地目)も、有無(登記)も同じでないとダメ」
05
試験のコツ
「合筆できない場合」の組み合わせ問題 ・「地目の変更」を伴う合筆の可否
06
実務での見え方
分筆して売却した隣地を買い戻し、再び一つの土地としてマンションを建設する際、合筆登記を行う。
07
よくある間違い
{"mistake":"地役権がある土地は合筆できないと誤解している。","why_wrong":"抵当権などの処分制限とは異なり、…
02深度分析
要約
土地の合筆登記における要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)を問う問題。地役権の有無による合筆の可否を正しく理解しているかが鍵となる。
法的根拠
不動産登記法(旧法第59条、現行法第66条等の原則)民法第379条(地役権)不動産登記令第7条
論理の流れ
合筆登記は、原則として所有者が同一で、地目が同じであり、所有権の登記の有無が一致している場合に限り認められる。選択肢1、2、3はこれらの原則に反するため不可(記述は正しい)。選択肢4は、地役権の登記がある土地とない土地の合筆は可能である(地役権は合筆後の土地に存続する)。したがって、誤っている記述は4である。
重要な区別
合筆の絶対的要件(同一所有者、同一地目、登記の有無の一致)と、合筆を妨げない権利(地役権など)の区別。
各選択肢のポイント
  • 所有権の登記の有無が異なる土地の合筆は、登記上の不整合を招くため認められない。
  • 地目が異なる土地(例:田と宅地)は、土地の性質が異なるため合筆することはできない。
  • 所有者が異なる土地を合筆して共有とすることは、所有権の帰属を不明確にするため認められない。
  • 地役権の登記がある土地とない土地でも合筆は可能であり、地役権は合筆後の土地に存続する。
03知識背景
テーマ概要
合筆登記とは、隣接する二筆以上の土地を一筆の土地とする登記手続き。土地の管理や利用を容易にするために行われるが、登記簿上の整合性を保つため厳格な要件が設けられている。
歴史的背景
土地登記制度は、明治時代の地租改正に端を発し、権利関係の明確化を図って整備された。合筆規定も、土地の物理的形状と権利関係の一致を維持するために設けられた。
関連法令
民法(所有権、地役権)不動産登記法(登記手続総則)不動産登記令(登記申請情報)国土調査法
体系的位置づけ
権利関係の中でも「不動産登記法」の分野に属し、特に「土地の表示に関する登記」の重要論点として出題される。
前提知識
地目(田・宅地等)の種類、所有権登記の意味、地役権の性質(承役地と要役地)、登記簿の構造(表題部と権利部)の基礎知識が必要。
04記憶テクニック
語呂合わせ
「合筆は、人(所有者)も、種類(地目)も、有無(登記)も同じでないとダメ」
ビジュアル描写
同じ色のブロック(所有者・地目)だけを積み上げるイメージ。色が違ったり、穴が開いていたり(登記の有無)すると積めない。
重要公式
合筆OK = 同一所有者 + 同一地目 + 登記の有無一致。
関連連想
結婚(合筆)は戸籍(登記)のある人同士で、同じ価値観(地目)でないと難しいと連想。
比較表
合筆:土地をまとめる(要件厳しい)。分筆:土地を分ける(要件緩い)。地目変更:土地の性質を変える。
05試験テクニック
出題頻度
2-3年に1回程度。頻出ではないが、基礎論点として定期的に問われる。
重要度
B(重要)。実務でも基礎となるが、他の重要論点に比べ優先度はやや低い。
出題パターン
  • 「合筆できない場合」の組み合わせ問題
  • 「地目の変更」を伴う合筆の可否
解法・消去法
「所有者が違う」「地目が違う」は絶対に合筆できないと判断し、それらの選択肢を正解候補から外す(誤文選択問題の場合は残す)。
時間戦略
3つの禁止要件(所有者、地目、登記有無)を覚えていれば即答可能。迷ったら「地役権は合筆可」と思い出す。
06実務応用
実務シナリオ
分筆して売却した隣地を買い戻し、再び一つの土地としてマンションを建設する際、合筆登記を行う。
実務への影響
合筆により固定資産税の計算が一本化され、土地の管理や売却時の手続きが簡素化される。
ケーススタディ
農地(田)とその隣接する宅地を合筆しようとしたが、地目が異なるため不可。農地法の転用許可と地目変更登記が必要。
業界関連性
不動産開発業者やデベロッパーにとって、敷地の整備において必須の手続き知識である。
ニュース連動
都市再開発プロジェクトや、被災地の区画整理において、土地の集約(合筆)が頻繁に行われる。
07よくある間違い
地役権がある土地は合筆できないと誤解している。
なぜ間違えるか:抵当権などの処分制限とは異なり、地役権は合筆後も土地に付着して消滅しないため、合筆の障害にはならないと誤認しやすい。
所有者が異なる土地でも、合筆して共有地にできると考える。
なぜ間違えるか:合筆は物理的な土地の統合であり、権利関係の変更(共有持分の設定)とは手続きが異なるため混同する。
解説は、まだ続きます
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