令和2年(2020)本試験
問124
税・その他固定資産税過去問
この問題の全体像
固定資産税の納期、税率、住宅用地の特例、還付制度に関する知識を問う問題。正解は選択肢3で、納期は条例で定めるが特別の事情があれば異なる納期を設定可能とする規定が正しい。各選択肢の制度の正確な理解が必要。
固定資産税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1固定資産税を既に全納した者が、年度の途中において土地の譲渡を行った場合には、その譲渡後の月数に応じて税額の還付を受けることができる。
- 2固定資産税の税率は、1.7%を超えることができない。
- 3固定資産税の納期は、4月、7月、12月及び2月中において、当該市町村の条例で定めることとされているが、特別の事情がある場合においては、これと異なる納期を定めることができる。
- 4200㎡以下の住宅用地に対して課する固定資産税の課税標準は、課税標準となるべき価格の2分の1の額とする特例措置が講じられている。
この問題の詳しい解説
POINT
この問題のポイント
固定資産税の納期、税率、住宅用地の特例、還付制度に関する知識を問う問題。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
固定資産税の納期、税率、住宅用地の特例、還付制度に関する知識を問う問題。正解は選択肢3で、納期は条例で定めるが特別の事情があれば異な…
03
知識背景
固定資産税は市町村が課税する地方税で、土地・家屋・償却資産を課税客体とする。納税義務者は1月1日現在の所有者。税率は標準税率1.4%…
04
覚え方
住宅用地の特例は「小6・大3」:小規模(200㎡以下)は6分の1、一般(200㎡超)は3分の1。納期は「4・7・12・2」の4ヶ月に…
05
試験のコツ
住宅用地の特例措置の面積区分と課税標準の割合
・納期と条例の関係
・税率の標準税率と制限税率の区別
06
実務での見え方
不動産売買の決済時に、固定資産税の精算計算が必要。年度途中の売買では、売主・買主間で月割り精算を行うが、これは当事者間の私的な精算で…
07
よくある間違い
{"mistake":"住宅用地の特例措置の割合を2分の1と誤記憶する。","why_wrong":"6分の1と3分の1の2段階があ…
02深度分析
要約
固定資産税の納期、税率、住宅用地の特例、還付制度に関する知識を問う問題。正解は選択肢3で、納期は条例で定めるが特別の事情があれば異なる納期を設定可能とする規定が正しい。各選択肢の制度の正確な理解が必要。
法的根拠
地方税法第364条地方税法第349条の3地方税法第350条地方税法第354条
論理の流れ
選択肢1は年度途中の譲渡でも還付されない(1月1日現在の所有者に年度分全額課税)。選択肢2は標準税率1.4%、制限税率1.7%だが超過も可能。選択肢3は地方税法364条の規定通り正しい。選択肢4は小規模住宅用地は6分の1が正解。よって3が正解。
重要な区別
住宅用地の特例措置の区分。小規模住宅用地(200㎡以下)は課税標準が価格の6分の1、一般住宅用地(200㎡超)は3分の1。2分の1という選択肢は存在しない。
各選択肢のポイント
- 固定資産税は1月1日現在の所有者に年度分全額が課税され、年度途中の譲渡による還付制度はない。
- 標準税率は1.4%、制限税率は1.7%だが、自治大臣の承認があれば1.7%を超える税率も可能である。
- 地方税法364条の規定通り。納期は条例で定めるが、特別の事情があれば異なる納期を設定できる。
- 200㎡以下の小規模住宅用地の課税標準は価格の6分の1であり、2分の1ではない。
03知識背景
テーマ概要
固定資産税は市町村が課税する地方税で、土地・家屋・償却資産を課税客体とする。納税義務者は1月1日現在の所有者。税率は標準税率1.4%、制限税率1.7%。住宅用地には課税標準の特例措置がある。
歴史的背景
固定資産税は1950年のシャウプ勧告に基づき創設された。住宅用地の特例措置は住宅政策の一環として導入され、段階的に拡充されてきた。現在の6分の1・3分の1の特例は長年継続している制度。
関連法令
地方税法第343条地方税法第349条の3地方税法第350条地方税法第364条
体系的位置づけ
宅建試験の税法分野における重要論点。固定資産税は不動産取引の実務と密接に関連し、所有権移転時の費用負担の理解に不可欠。
前提知識
賦課期日(1月1日)の概念、課税標準と税率の関係、住宅用地の特例措置の2段階区分、市町村条例による納期設定の仕組みを理解しておく必要がある。
04記憶テクニック
語呂合わせ
住宅用地の特例は「小6・大3」:小規模(200㎡以下)は6分の1、一般(200㎡超)は3分の1。納期は「4・7・12・2」の4ヶ月に条例で定める。
ビジュアル描写
200㎡の境界線をイメージ。左側(小規模)は6分割、右側(一般)は3分割。数字が小さいほど特例が大きいと覚える。
重要公式
標準税率1.4%、制限税率1.7%。小規模住宅用地→6分の1、一般住宅用地→3分の1。
関連連想
「小6」で小学6年生を連想。「大3」で大学3年生を連想。年齢が上がるほど分数も上がる。
比較表
小規模住宅用地:200㎡以下→課税標準6分の1|一般住宅用地:200㎡超→課税標準3分の1|通常用地:特例なし→課税標準=価格
05試験テクニック
出題頻度
固定資産税は税法分野で毎年出題される重要論点。住宅用地の特例措置は特に頻出。
重要度
A:最重要。不動産実務に直結する知識であり、宅建士として必須の理解事項。
出題パターン
- 住宅用地の特例措置の面積区分と課税標準の割合
- 納期と条例の関係
- 税率の標準税率と制限税率の区別
解法・消去法
「還付できる」は疑う。固定資産税は年度分一括課税が原則。「超えることができない」も警戒。制限税率は超過可能。
時間戦略
住宅用地の特例の数字(6分の1・3分の1)を即答できるよう暗記。税率(1.4%・1.7%)も確実に覚える。1分以内で解答可能。
06実務応用
実務シナリオ
不動産売買の決済時に、固定資産税の精算計算が必要。年度途中の売買では、売主・買主間で月割り精算を行うが、これは当事者間の私的な精算であり、市町村からの還付とは異なる。
実務への影響
固定資産税の負担は不動産投資の収益性に影響。住宅用地の特例措置は居住用不動産の税負担軽減に寄与し、実務では税額計算の基礎知識となる。
ケーススタディ
3月に土地を購入した場合、1月1日現在の所有者(売主)に年度分の納税通知書が届く。決済時に買主が売主に4月から3月分の固定資産税を精算するのが一般的。
業界関連性
不動産業界では固定資産税の精算は取引の標準手続き。宅建士は税額計算と精算方法を説明できる必要がある。
ニュース連動
固定資産税の評価額は3年ごとに見直され、評価替えの年は税額が変動。最近は土地価格の上昇により税負担増が話題になることも。
07よくある間違い
住宅用地の特例措置の割合を2分の1と誤記憶する。
なぜ間違えるか:6分の1と3分の1の2段階があることを混同し、中間の2分の1と誤って覚える。
正しい理解:「小6・大3」の語呂で暗記。2分の1という選択肢が出たら即座に誤りと判断する。
年度途中の譲渡で還付を受けられると誤解する。
なぜ間違えるか:所得税など他の税制と混同し、期間按分での還付があると勘違いする。
正しい理解:「賦課期日の原則」を確実に理解。1月1日時点の所有者が年度分を負担。
制限税率1.7%を超えられないと誤解する。
なぜ間違えるか:「制限」という言葉から、絶対的な上限と勘違いする。
正しい理解:「制限税率=原則的な上限、例外あり」と覚える。絶対的な上限ではない。
次に読む
関連ページ
関連過去問
同じ論点で出題されたほかの問
論点「固定資産税」で出題された過去問。出題パターンの幅を確認できます。
さあ、はじめよう
この問を、アプリで記録する