令和3年(2021)本試験

229

業務場所ごとの規制過去問

この問題の全体像

宅建業法における事務所・案内所の規制に関する問題。従業者名簿の保存期間、案内所の標識掲示義務、報酬額の掲示義務、専任宅建士の配置義務の4つの論点から正誤を判断する。事務所と案内所の違い、契約締結の有無による規制の違いが核心。

令和3年229
次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。
  • 1宅地建物取引業者は、その事務所ごとに従業者の氏名、従業者証明書番号その他国土交通省令で定める事項を記載した従業者名簿を備えなければならず、当該名簿を最終の記載をした日から5年間保存しなければならない。
  • 2宅地建物取引業者は、一団の宅地の分譲を行う案内所において宅地の売買の契約の締結を行わない場合、その案内所には国土交通省令で定める標識を掲示しなくてもよい。
  • 3宅地建物取引業者が、一団の宅地の分譲を行う案内所において宅地の売買の契約の締結を行う場合、その案内所には国土交通大臣が定めた報酬の額を掲示しなければならない。
  • 4宅地建物取引業者は、事務所以外の継続的に業務を行うことができる施設を有する場所であっても、契約(予約を含む。)を締結せず、かつ、その申込みを受けない場合、当該場所に専任の宅地建物取引士を置く必要はない。

この問題の詳しい解説

POINT
この問題のポイント
宅建業法における事務所・案内所の規制に関する問題。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
宅建業法における事務所・案内所の規制に関する問題。従業者名簿の保存期間、案内所の標識掲示義務、報酬額の掲示義務、専任宅建士の配置義務…
03
知識背景
宅建業法における事務所規制は、業者の適正な業務運営を確保するための制度的基盤。従業者名簿、標識、報酬掲示、専任宅建士配置など、事務所…
04
覚え方
従業者名簿は「10年保存」で「じゅう(10)ぶんに保存」。案内所は「標識必要・報酬不要」で「案内は看板だけ」。専任宅建士は「契約・申…
05
試験のコツ
保存期間の数字を問う問題 ・事務所と案内所の規制の違いを問う問題 ・専任宅建士の配置要件を問う問題
06
実務での見え方
実際の宅建業者が新規に案内所を設置する際、標識の掲示は必須だが報酬の掲示は不要。モデルルーム等で契約を行う場合は専任宅建士の配置が必…
07
よくある間違い
{"mistake":"従業者名簿の保存期間を5年と誤認し、重要事項説明書の保存期間と混同する。","why_wrong":"両方の…
02深度分析
要約
宅建業法における事務所・案内所の規制に関する問題。従業者名簿の保存期間、案内所の標識掲示義務、報酬額の掲示義務、専任宅建士の配置義務の4つの論点から正誤を判断する。事務所と案内所の違い、契約締結の有無による規制の違いが核心。
法的根拠
宅建業法第48条(従業者名簿)宅建業法第50条(標識の掲示)宅建業法第46条(報酬の掲示)宅建業法第31条の2(専任宅建士の配置)宅建業法施行規則第17条
論理の流れ
選択肢1は保存期間5年→誤り(正しくは10年)。選択肢2は契約締結なし→標識不要と判断しがちだが、案内所は契約の有無にかかわらず標識掲示が必要→誤り。選択肢3は報酬掲示義務の対象を事務所と混同→案内所には不要→誤り。選択肢4は契約も申込もしない場所→専任宅建士不要→正しいと判断。
重要な区別
事務所と案内所の違い、および契約締結・申込受領の有無による規制の適用範囲の違い。案内所は標識掲示が必須だが報酬掲示は不要。専任宅建士は契約・申込を行う場所にのみ必要。
各選択肢のポイント
  • 従業者名簿の保存期間は最終記載日から10年間であり、5年間は誤り。宅建業法第48条に明記。
  • 案内所は契約締結の有無にかかわらず標識の掲示が必要。宅建業法第50条により案内所での標識掲示は義務。
  • 報酬額の掲示義務は事務所(本店・支店)のみ。案内所には報酬掲示義務はない。宅建業法第46条参照。
  • 契約も申込も行わない場所には専任宅建士の配置義務なし。宅建業法第31条の2の規定通り正しい。
03知識背景
テーマ概要
宅建業法における事務所規制は、業者の適正な業務運営を確保するための制度的基盤。従業者名簿、標識、報酬掲示、専任宅建士配置など、事務所と案内所で異なる要件が設けられている。消費者保護と業務の適正化の両面から構成される重要規定。
歴史的背景
宅建業法制定時から事務所規制は存在。2004年改正で専任宅建士制度が導入され、事務所ごとの配置が義務化。保存期間や掲示義務は消費者保護の観点から段階的に強化されてきた。
関連法令
宅建業法第31条の2(専任の宅地建物取引士)宅建業法第46条(報酬の掲示)宅建業法第48条(従業者名簿)宅建業法第50条(標識の掲示)
体系的位置づけ
業法の「業務上の規制」分野の中核的論点。事務所規制は宅建業の適正な運営の基礎であり、毎年何らかの形で出題される重要分野。
前提知識
事務所(本店・支店)と案内所の定義の違い、専任宅建士の配置基準、各種帳簿や書類の保存期間の体系的理解、標識と報酬掲示の目的と要件の区別が必要。
04記憶テクニック
語呂合わせ
従業者名簿は「10年保存」で「じゅう(10)ぶんに保存」。案内所は「標識必要・報酬不要」で「案内は看板だけ」。専任宅建士は「契約・申込の場所に配置」で「けっこん(契約)申込んだ場所に立ち会い」。
ビジュアル描写
事務所を「本拠地」、案内所を「出張所」とイメージ。本拠地は全ての義務あり、出張所は最小限の義務(標識のみ)。契約の場所には必ず専任宅建士という「守護者」が必要。
重要公式
保存期間:従業者名簿=10年、重要事項説明書=5年。案内所:標識=必須、報酬=不要。専任宅建士:事務所=必須、案内所=契約・申込時のみ。
関連連想
「10年」は重要な期間。従業者名簿と帳簿は10年。5年は重要事項説明書。数字でグループ化して記憶。
比較表
事務所:標識○・報酬○・専任宅建士○・従業者名簿○。案内所:標識○・報酬×・専任宅建士(契約時のみ)○。保存期間:従業者名簿10年・帳簿10年・重要事項説明書5年
05試験テクニック
出題頻度
毎年出題。事務所規制は業法の中でも出題頻度が高く、様々な角度から問われる。
重要度
A:最重要。事務所規制は業法の基礎であり、実務でも直接関係する。必ず得点すべき論点。
出題パターン
  • 保存期間の数字を問う問題
  • 事務所と案内所の規制の違いを問う問題
  • 専任宅建士の配置要件を問う問題
解法・消去法
保存期間の数字(5年・10年)で即座に誤りを判断。案内所の規制は「標識必要」が原則と覚え、例外を探す。報酬掲示は事務所のみと覚えて消去。
時間戦略
事務所規制は基本的事項なので1分以内で解答を目指す。保存期間の数字と事務所・案内所の違いを即座に判断できるよう準備。
06実務応用
実務シナリオ
実際の宅建業者が新規に案内所を設置する際、標識の掲示は必須だが報酬の掲示は不要。モデルルーム等で契約を行う場合は専任宅建士の配置が必要だが、単なる案内のみの場合は不要という判断が実務で頻繁に行われる。
実務への影響
事務所規制の理解は、業者が適法に業務を行うための基礎。違反は指示処分や免許取消の対象となり、実務上極めて重要。
ケーススタディ
分譲マンションのモデルルームで、契約も申込も行わず物件紹介のみを行う場合、専任宅建士の配置は不要。ただし標識の掲示は必要。この判断は現場で日常的に行われる。
業界関連性
不動産業界では案内所の設置が日常的。規制の違いを理解することは、コンプライアンスの観点から必須の知識。
ニュース連動
不動産業界のコンプライアンス強化の流れの中で、事務所規制の遵守は基本中の基本。違反事例がニュースになることもある。
07よくある間違い
従業者名簿の保存期間を5年と誤認し、重要事項説明書の保存期間と混同する。
なぜ間違えるか:両方の保存期間を別々に覚えており、試験本番で混同しやすいため。
案内所で契約をしない場合、標識も不要と誤って判断する。
なぜ間違えるか:契約の有無と標識掲示義務を関連付けて考えがちだが、実際は無関係。
案内所でも報酬の掲示が必要と誤認する。
なぜ間違えるか:事務所の規制を案内所にも適用されると勘違いするため。
解説は、まだ続きます
背景知識・覚え方・引っかけ対策・実務での見え方まで。無料体験で、この1問をとことん深掘りできます。
無料体験で続きを読む →
関連過去問

同じ論点で出題されたほかの問

論点「業務場所ごとの規制」で出題された過去問。出題パターンの幅を確認できます。

さあ、はじめよう
この問を、アプリで記録する
無料で体験を始める →