抵当権
宅建試験の民法解説:前ページに続き、ここでは抵当権の応用知識をお送りします。民法の山場と言ってもいいほど覚えることがたくさんあって大変です。細かいですが、割と出題されますので頑張って読み返してください。法定地上権と一括競売、抵当権と根抵当権の違いは特に重要です。
民法369条(抵当権の内容)民法370条(抵当権の効力の及ぶ範囲)民法372条(抵当権の効力と地上権等)
重要度: 重要
要点
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宅建試験の民法解説:前ページに続き、ここでは抵当権の応用知識をお送りします。民法の山場と言ってもいいほど覚えることがたくさんあって大変です。細かいですが、割と出題されますので頑張って読み返してください。法定地上権と一括競売、抵当権と根抵当権の違いは特に重要です。
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体系における位置づけ
民法(権利関係)は宅建試験の核心科目の一つで、総則、物権、債権、親族相続の4分野から構成されます。抵当権は物権法における担保物権の中核をなし、不動産取引の実務と密接に関連しています。担保物権は抵当権のほか、質権、留置権、先取特権を含みますが、抵当権が最も重要かつ出題頻度が高いです。
ルールの詳細
・抵当権は設定登記によって成立し、第三者に対抗できます。登記がない場合、抵当権は存在しても第三者に主張できません。
・抵当権の効力は、抵当地上の建物には及びません(民法369条2項但書)。土地と建物は別個の不動産だからです。
・抵当権設定後に付加された従物や従たる権利にも効力が及びます(民法370条)。ただし、設定前の従物には及びません。
・抵当権は譲渡、放棄、順位の変更が可能です(民法375条)。これらは登記が必要であり、関係者の承諾も必要です。
・第三取得者は抵当権者に代価を弁済して抵当権を消滅させることができます(民法378条)。滌除制度は廃止されました。
・抵当権の実行として競売が行われ、売却代金から優先的に弁済を受けます。配当は優先権の順位に従います。
例外
・法定地上権(民法385条):抵当地上に建物がある場合、競売の結果として地上権が成立します。建物を守るための例外規定です。
・一括競売(民法388条):土地と建物が同一所有者に属し、一方のみに抵当権が設定された場合、一括競売を請求できます。
・抵当権侵害の回復(民法394条):抵当権者が抵当不動産の滅失・損傷を知りながら遅滞なく差押えを請求しなかった場合、賠償請求権に優先権を失います。
比較・対照
抵当権は占有を要しない点で質権と区別され、特定債権を担保する点で根抵当権と異なります。法定地上権と一括競売は土地・建物の関係で生じる例外制度として理解すべきです。
記憶テクニック
・「抵当は占有せず、質権は占有する」:抵当権と質権の最大の違いを語呂合わせで記憶。
・「法定地上権は設定時の建物、一括競売は競売時の請求」:両制度のタイミングの違いを整理。
・「譲渡はもらう人、放棄はあげる人」:抵当権の譲渡と放棄の違いをシンプルに表現。
よくある誤解
引っかかりやすいポイント
teitou2において、「全て」「必ず」という表現がある場合は例外がないか注意が必要です。
teitou2の効果と要件を混同しやすいので、条文の構造を正確に理解することが重要です。
teitou2に関して、判例と条文の結論が異なる場合があるので注意が必要です。
試験での狙われ方
出題傾向と対策
| 出題頻度 | 出題なし |
|---|---|
| 出題実績 | 過去 37 年で 0 回・0 年分 |
| 重要度 | A:最重要。民法の中でも出題頻度が高く、配点も大きい。合格のためには確実に得点すべき分野。 |
| 解き方のコツ | 法定地上権と一括競売の要件を正確に暗記すること。抵当権の順位変更の計算練習をすること。判例の結論も押さえておくこと。 |
よく問われるパターン
- 法定地上権の成立要件を問う問題。設定時に建物が存在するか、抵当権が土地のみか建物のみかを確認させる。
- 抵当権の順位変更・譲渡・放棄の計算問題。配当額の計算を通じて制度の理解を問う。
- 第三取得者の権利を問う問題。代価弁済や滌除(廃止)に関する知識を確認する。
関連過去問
この論点が問われた本試験
本試験 37 年分から、「抵当権」に関連する過去問をピックアップしました。
理解度チェック
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Q1【2023年 問10】債務者Aが所有する甲土地には、債権者Bが一番抵当権(債権額1,000万円)、債権者Cが二番抵当権(債権額1,200万円)、債権者Dが三番抵当権(債権額2,000万円)をそれぞれ有しているが、BがDの利益のため、Aの承諾を得て抵当権の順位を放棄した。甲土地の競売に基づく売却代金が2,400万円であった...
解答: 正解:3
400万円
【解説】解説 抵当権の譲渡、抵当権の放棄の違いを整理しておきます。どちらも二者間でのみ調整が行われ、その他の債権者には影響がないことがポイントです。 譲渡 譲渡した人と...
Q2【2022年 問4】A所有の甲土地にBのCに対する債務を担保するためにCの抵当権(以下この問において「本件抵当権」という。)が設定され、その旨の登記がなされた場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
解答: 正解:1
Aから甲土地を買い受けたDが、Cの請求に応じてその代価を弁済したときは、本件抵当権はDのために消滅する。
【解説】解説 したがって正しい記述は[1]です。
よくある質問
抵当権について
宅建の「抵当権」とは何ですか?
宅建試験の民法解説:前ページに続き、ここでは抵当権の応用知識をお送りします。民法の山場と言ってもいいほど覚えることがたくさんあって大変です。細かいですが、割と出題されますので頑張って読み返してください。法定地上権と一括競売、抵当権と根抵当権の違いは特に重要です。
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