令和2年(2020)本試験

228

宅建士過去問

この問題の全体像

宅地建物取引士の登録、宅建士証の更新・提示義務、登録移転に関する知識を問う問題。宅建士証の提示義務について、重要事項説明時は相手方の請求の有無にかかわらず提示が必要であり、取引関係者からの請求時にも提示義務がある点が正解のポイント。

令和2年228
宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。
  • 1宅地建物取引士資格試験に合格した者は、合格した日から10年以内に登録の申請をしなければ、その合格は無効となる。
  • 2宅地建物取引士証の有効期間の更新の申請は、有効期間満了の90日前から30日前までにする必要がある。
  • 3宅地建物取引士は、重要事項の説明をするときは説明の相手方からの請求の有無にかかわらず宅地建物取引士証を提示しなければならず、また、取引の関係者から請求があったときにも宅地建物取引士証を提示しなければならない。
  • 4甲県知事の登録を受けている宅地建物取引士が、乙県知事に登録の移転を申請するときは、乙県知事が指定する講習を受講しなければならない。

この問題の詳しい解説

POINT
この問題のポイント
宅地建物取引士の登録、宅建士証の更新・提示義務、登録移転に関する知識を問う問題。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
宅地建物取引士の登録、宅建士証の更新・提示義務、登録移転に関する知識を問う問題。宅建士証の提示義務について、重要事項説明時は相手方の…
03
知識背景
宅地建物取引士制度は、不動産取引の専門家としての資格制度。試験合格後、都道府県知事の登録を受けて宅建士となり、宅建士証の交付を受ける…
04
覚え方
「重要説明は無条件提示、それ以外は請求時のみ」。「合格は永久、更新は30日前まで」。「移転に講習なし、新規登録に講習あり(登録講習)…
05
試験のコツ
宅建士証の提示義務の場面を問う問題 ・試験合格や登録の有効期限を問う問題 ・宅建士証の更新時期や手続きを問う問題 ・登録移転の手続き…
06
実務での見え方
実際の不動産取引現場では、宅建士が重要事項説明書を交付する際、必ず宅建士証を提示する。お客様から「資格証明書を見せて」と言われた際に…
07
よくある間違い
{"mistake":"試験合格に有効期限があると誤解し、選択肢1を正解と判断してしまう。","why_wrong":"他の資格試験…
02深度分析
要約
宅地建物取引士の登録、宅建士証の更新・提示義務、登録移転に関する知識を問う問題。宅建士証の提示義務について、重要事項説明時は相手方の請求の有無にかかわらず提示が必要であり、取引関係者からの請求時にも提示義務がある点が正解のポイント。
法的根拠
宅建業法第18条第1項(試験合格の効力)宅建業法第22条の3第2項(宅建士証の更新)宅建業法第35条第4項(重要事項説明時の提示義務)宅建業法第35条第5項(請求による提示義務)宅建業法第23条(登録の移転)
論理の流れ
まず選択肢1について、試験合格に有効期限があるか確認。宅建業法には合格の有効期限に関する規定がなく、合格は永久有効。選択肢2は更新申請の時期が問題。法文では有効期間満了の30日前までに申請すればよく、90日前からの開始時期の制限はない。選択肢3は宅建士証の提示義務。第35条第4項で重要事項説明時の無条件提示義務、同条第5項で請求時の提示義務が規定されており正しい。選択肢4は登録移転時の講習受講義務についてだが、法にそのような義務規定はない。
重要な区別
宅建士証提示義務の2つの局面を区別すること。重要事項説明時は「請求の有無にかかわらず」提示が義務、それ以外の場面では「請求があったとき」に提示義務が生じる。
各選択肢のポイント
  • 宅建業法に試験合格の有効期限に関する規定はなく、合格は永久に有効。10年以内の登録申請義務は存在しない。
  • 更新申請は有効期間満了の30日前までに行えばよく、90日前からの開始時期の制限はない。期間の上限のみ規定されている。
  • 宅建業法第35条第4項・第5項の規定通り。重要事項説明時は無条件提示、請求時も提示義務がある。
  • 登録移転時に講習受講義務を課す規定は宅建業法に存在しない。登録移転は申請により行われる。
03知識背景
テーマ概要
宅地建物取引士制度は、不動産取引の専門家としての資格制度。試験合格後、都道府県知事の登録を受けて宅建士となり、宅建士証の交付を受けることで業務を行える。重要事項説明、契約締結時の署名押印など独占業務を有する。
歴史的背景
宅建業法は1952年に制定され、宅建士制度は1965年の改正で導入。その後、消費者保護の観点から重要事項説明義務が強化され、宅建士証の提示義務も明確化された。2017年改正で更新講習制度が整備された。
関連法令
宅建業法第15条(宅建士の登録)宅建業法第18条(登録の実施)宅建業法第22条の2(宅建士証の有効期間)宅建業法第35条(重要事項の説明等)宅建業法第31条の2(講習)
体系的位置づけ
宅建業法の中核をなす宅建士制度に関する基本的事項。資格取得から登録、証の交付・更新、業務上の義務まで一連の流れを理解することが重要。毎年何らかの形で出題される重要論点。
前提知識
宅建士の登録要件、宅建士証の交付・更新手続き、重要事項説明義務の内容と手順、宅建士の独占業務、事務所規制との関係。また、宅建士でない者の行うことのできる業務との区別も必要。
04記憶テクニック
語呂合わせ
「重要説明は無条件提示、それ以外は請求時のみ」。「合格は永久、更新は30日前まで」。「移転に講習なし、新規登録に講習あり(登録講習)」と覚える。
ビジュアル描写
宅建士証を「パスポート」に例える。重要事項説明は「入国審査」で必ず提示、その他は「ホテルチェックイン」で請求時のみ提示。合格は「永住権」のような永久資格。
重要公式
合格=永久有効、証の有効期間=5年、更新申請=30日前まで、重要事項説明=無条件提示
関連連想
「35条」=「重要事項説明」=「無条件提示」と連鎖させる。35条の「3」と「5」で「常に(無条件に)」と覚える。
比較表
【宅建士証提示義務の比較】 重要事項説明時:請求の有無にかかわらず提示(無条件) その他の場面:請求があったときに提示(条件付き) 【期間の比較】 試験合格:有効期限なし(永久) 宅建士証:5年(更新必要) 更新申請:満了30日前まで
05試験テクニック
出題頻度
宅建士制度に関する問題は毎年出題される。提示義務、登録、更新など各論点がローテーションで出題される傾向。
重要度
A:最重要。宅建士制度は宅建業法の中核であり、実務でも直接関係する知識。確実に得点すべき基本事項。
出題パターン
  • 宅建士証の提示義務の場面を問う問題
  • 試験合格や登録の有効期限を問う問題
  • 宅建士証の更新時期や手続きを問う問題
  • 登録移転の手続きを問う問題
解法・消去法
「10年」「90日前」など具体的数字が出たら法文の正確な規定を確認。期間の開始・終了の制限、義務の有無は頻繁にひっかけポイントになる。
時間戦略
宅建士制度の基本知識問題は1分以内で解答すべき。各選択肢の「数字」「期間」「義務の有無」に着目し、法文の規定と照合する。
06実務応用
実務シナリオ
実際の不動産取引現場では、宅建士が重要事項説明書を交付する際、必ず宅建士証を提示する。お客様から「資格証明書を見せて」と言われた際にも速やかに提示する義務がある。これを怠ると業務停止処分の対象となる。
実務への影響
宅建士証の提示義務は消費者保護の観点から重要。取引相手が説明者の資格を確認できることで、適切な説明を受ける権利を保障している。実務では提示を忘れるケースがあり注意が必要。
ケーススタディ
ある宅建士が重要事項説明を行った際、宅建士証の提示を忘れた。後日、取引相手からクレームがあり、監督庁から指導を受けた事例がある。提示義務は厳格に守る必要がある。
業界関連性
不動産業界では宅建士の質の向上が課題。宅建士証の提示義務は、宅建士の責任感を高め、業界の信頼性向上に寄与している。
ニュース連動
近年、不動産トラブル防止の観点から重要事項説明の充実が求められている。宅建士証の電子化や提示方法の現代化についても議論が進んでいる。
07よくある間違い
試験合格に有効期限があると誤解し、選択肢1を正解と判断してしまう。
なぜ間違えるか:他の資格試験(運転免許の仮免など)には有効期限があるため、類推して誤る。宅建試験合格には期限がないことを知らない。
更新申請の開始時期(90日前から)があると誤解し、選択肢2を正解と判断してしまう。
なぜ間違えるか:申請期間に「開始時期」と「終了時期」の両方があると思い込む。法文は終了時期のみ規定している。
登録移転時に講習受講が必要だと誤解し、選択肢4を正解と判断してしまう。
なぜ間違えるか:新規登録時に講習受講が必要な場合があることと混同。登録移転と新規登録の手続きの違いを理解していない。
解説は、まだ続きます
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