令和3年(2021)本試験
問248
税・その他統計過去問
この問題の全体像
本問は不動産関連統計データの正誤判定問題。建築着工統計、土地白書、地価公示、法人企業統計調査の4つの統計について、数値と推移(増減・連続年数)の正確な知識を問う。統計問題は毎年出題される重要分野である。
次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1建築着工統計(令和6年1月公表)によれば、令和6年1月から令和6年12月までの新設住宅着工戸数は約79.2万戸となり、2年ぶりの増加となった。
- 2令和7年版土地白書(令和7年5月公表)によれば、土地取引について、売買による所有権移転登記の件数でその動向を見ると、令和6年の全国の土地取引件数は約132万件となり、5年連続の減少となっている。
- 3令和7年地価公示(令和7年3月公表)によれば、令和6年1月以降の1年間の地価の変動を見ると、全国平均の用途別では、住宅地及び商業地は4年連続で上昇し、工業地は9年連続の上昇となっている。
- 4年次別法人企業統計調査(令和5年度。令和6年9月公表)によれば、令和5年度における不動産業の営業利益は約7兆円を超えたが、前年度を下回った。
この問題の詳しい解説
POINT
この問題のポイント
本問は不動産関連統計データの正誤判定問題。
この問題は、6 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
本問は不動産関連統計データの正誤判定問題。建築着工統計、土地白書、地価公示、法人企業統計調査の4つの統計について、数値と推移(増減・…
03
知識背景
不動産需給統計は、建築着工統計(住宅着工戸数)、土地白書(土地取引件数)、地価公示(地価変動)、法人企業統計調査(不動産業の利益)な…
04
覚え方
地価公示は「3月のひな祭り」→3月公表と覚える。土地白書は「5月のこどもの日」→5月公表。工業地は「工場が長く続く」→9年連続上昇と…
05
試験のコツ
数値の正誤判定(概数の記憶を問う)
・推移の連続年数の正誤判定
・公表時期と対象期間の組み合わせ
06
実務での見え方
宅建士が顧客に市場動向を説明する際、統計データを引用して説得力のあるアドバイスが可能。「地価は4年連続上昇中ですので、今が買い時です…
07
よくある間違い
{"mistake":"統計の公表時期と対象期間を混同する。例えば、令和7年版が令和6年のデータを示すことを理解していない。","w…
02深度分析
要約
本問は不動産関連統計データの正誤判定問題。建築着工統計、土地白書、地価公示、法人企業統計調査の4つの統計について、数値と推移(増減・連続年数)の正確な知識を問う。統計問題は毎年出題される重要分野である。
法的根拠
地価公示法第2条(標準地の公示)統計法第19条(基幹統計調査)国土交通省設置法第4条(国土交通省の所掌事務)
論理の流れ
統計問題の解法プロセスは、まず各統計の公表時期と対象期間を確認し、次に数値の概数を記憶と照合し、最後に推移(増減・連続年数)の整合性を検証する。選択肢3は地価公示の内容で、住宅地・商業地の4年連続上昇、工業地の9年連続上昇が正しい記述として判定される。
重要な区別
最も重要な区別は、各統計の「公表時期」「対象期間」「数値の概数」「推移の傾向(増加/減少、連続年数)」の4要素を正確に把握すること。特に連続年数の正誤が頻出ポイント。
各選択肢のポイント
- 建築着工統計の新設住宅着工戸数の数値や増減の年数が実際の統計データと異なるため誤り。
- 土地白書の土地取引件数の数値や減少の連続年数が実際の統計データと異なるため誤り。
- 地価公示における住宅地・商業地の4年連続上昇、工業地の9年連続上昇は実際の統計データと一致するため正しい。
- 法人企業統計調査の不動産業の営業利益の数値や前年度比が実際の統計データと異なるため誤り。
03知識背景
テーマ概要
不動産需給統計は、建築着工統計(住宅着工戸数)、土地白書(土地取引件数)、地価公示(地価変動)、法人企業統計調査(不動産業の利益)など多岐にわたる。これらは国土交通省等が公表し、不動産市場の動向を把握する基礎データとなる。
歴史的背景
地価公示は1970年(昭和45年)から開始され、バブル崩壊後の地価下落、アベノミクスによる地価上昇など、日本経済の動向を反映して推移。統計法は2007年に全面改正され、統計の品質向上が図られた。
関連法令
地価公示法統計法国土交通省設置法建築基準法
体系的位置づけ
宅建試験の「不動産の需給・統計」分野は、権利関係・宅建業法と並ぶ重要科目。毎年1-2問出題され、統計データの暗記が求められる。
前提知識
各統計の公表機関(国土交通省等)、公表時期(年度・月)、対象期間、主要数値の概数、過去数年の推移傾向を把握する必要がある。特に地価公示は3月公表、土地白書は5月公表が定例。
04記憶テクニック
語呂合わせ
地価公示は「3月のひな祭り」→3月公表と覚える。土地白書は「5月のこどもの日」→5月公表。工業地は「工場が長く続く」→9年連続上昇と連想。
ビジュアル描写
地価の推移をグラフでイメージ。住宅地・商業地は緩やかな右肩上がり(4年連続)、工業地は長期的右肩上がり(9年連続)。年数を棒グラフの高さで視覚化。
重要公式
地価公示=3月公表、住宅地・商業地4年連続上昇、工業地9年連続上昇。土地白書=5月公表。建築着工=毎月公表。
関連連想
「公示」の「公」は「3画」→3月公表。「白書」の「白」は「5画」→5月公表と連想して覚える。
比較表
地価公示:3月公表、1月基準|土地白書:5月公表、年度まとめ|建築着工:毎月公表|法人企業:9月公表、年度データ
05試験テクニック
出題頻度
毎年出題。統計問題は必ず1問以上出題される定番分野。
重要度
A:最重要。毎年出題され、暗記すれば確実に得点できるため、確実に押さえるべき。
出題パターン
- 数値の正誤判定(概数の記憶を問う)
- 推移の連続年数の正誤判定
- 公表時期と対象期間の組み合わせ
解法・消去法
明らかに不自然な数値(極端に大きい・小さい)を除外。連続年数が長すぎる・短すぎる選択肢を疑う。複数の選択肢で矛盾する内容があれば、その部分に注目して消去。
時間戦略
統計問題は暗記していれば30秒以内で解答可能。迷ったら消去法で1分以内に決断。全体の時間配分を考慮し、手早く処理する。
06実務応用
実務シナリオ
宅建士が顧客に市場動向を説明する際、統計データを引用して説得力のあるアドバイスが可能。「地価は4年連続上昇中ですので、今が買い時です」等の説明に活用。
実務への影響
不動産投資の判断、開発事業の採算性検討、市場トレンドの把握など、実務の意思決定において統計データは基礎情報として不可欠。
ケーススタディ
顧客が「今、土地を買うべきか迷っている」と相談した場合、地価公示データを示しながら「住宅地は4年連続上昇中、今後も上昇トレンドが予想されます」と提案できる。
業界関連性
不動産業界では、統計データを基に市場予測、事業計画、価格設定を行う。最新データの把握は専門家として必須の素養。
ニュース連動
最近のニュースでも地価上昇、住宅着工数の動向が報道される。統計知識があればニュースの理解が深まり、顧客への説明も的確になる。
07よくある間違い
統計の公表時期と対象期間を混同する。例えば、令和7年版が令和6年のデータを示すことを理解していない。
なぜ間違えるか:統計の「年版」と「対象期間」の関係を正確に把握していないため。版年度は公表年であり、対象期間はその前年であることが多い。
正しい理解:「版=公表年、中身=前年のデータ」と覚える。過去問で実際の統計表を確認し、版年度と対象期間の関係を視覚的に把握する。
連続年数を過大・過小に見積もる。工業地の9年連続上昇を5年や7年と誤認する。
なぜ間違えるか:統計データの推移を機械的に暗記しようとして、傾向の背景にある要因(アベノミクス、観光立国等)を理解していない。
正しい理解:統計データの推移を単に暗記するだけでなく、なぜその傾向にあるのか背景を理解する。ニュースや業界動向と結びつけて記憶する。
複数の統計の数値を混同する。建築着工統計の戸数と土地取引件数を取り違える。
なぜ間違えるか:各統計の単位(戸数、件数、金額等)と概数レベル(万戸、万件、兆円等)を明確に区別していない。
正しい理解:各統計を表形式で整理し、統計名・単位・概数・公表時期を一覧できるまとめを作成する。視覚的に比較して混同を防ぐ。
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