平成元年(1989)本試験
問33「事実に基づく客観的な表示」と「消費者に誤認させる不当な表示」の境界線を引くこと。
税・その他景品表示法過去問
この問題の全体像
景品表示法における不当表示の具体例、特に「おとり広告」「物件の内容に関する誤認」「新築の定義」についての理解を問う問題です。
不当景品類及び不当表示防止法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1宅地建物取引業者が、実際には販売する意思のない建物について、新聞折込ビラで広告しても、不当表示となるおそれはない。
- 2宅地建物取引業者が、間取りが和室4.5畳、同6畳、納戸及びダイニングキッチンの建物について、新聞折込ビラで「3DK」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
- 3宅地建物取引業者が、建築後1年3ヵ月で未使用の建物について、新聞折込ビラで「新築」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
- 4宅地建物取引業者が、鉄道会社(JR東日本)が来年9月末に開業予定である旨を公表した新設駅について、新聞折込ビラで「新設予定駅(JR東日本発表来年9月末開業予定)徒歩5分」と表示しても、不当表示となるおそれはない。
この問題の詳しい解説
POINT
この問題のポイント
「事実に基づく客観的な表示」と「消費者に誤認させる不当な表示」の境界線を引くこと。
この問題は、5 つの視点でさらに深掘りできます
02
深度分析
景品表示法における不当表示の具体例、特に「おとり広告」「物件の内容に関する誤認」「新築の定義」についての理解を問う問題です。
03
知識背景
景品表示法は、商品やサービスの取引において、事業者が行う過大な景品類の提供や誤認を招く表示を禁止し、消費者利益を保護する法律です。不…
04
覚え方
新築は一年未満、納戸は部屋じゃない、おとり広告はダメ絶対。
05
試験のコツ
新築の定義に関する出題
・間取りの表示(DK/LK)に関する出題
・駅からの距離や所要時間に関する出題
06
実務での見え方
築1年2ヶ月のモデルハウスを販売する際、チラシに「新築未使用」と書くと景表法違反となるため、「未使用の中古」とする必要があります。
02深度分析
要約
景品表示法における不当表示の具体例、特に「おとり広告」「物件の内容に関する誤認」「新築の定義」についての理解を問う問題です。
法的根拠
景品表示法第4条(不当な表示の禁止)景品表示法第5条(不当な表示の指定)不動産の表示に関する公正競争規約(新築定義、間取り表示)宅地建物取引業法第32条(誇大広告等の禁止)
論理の流れ
選択肢1は販売意思がないため「おとり広告」として違法。選択肢2は納戸を部屋として数えているため誤認表示。選択肢3は築後1年を超えているため「新築」表示不可。選択肢4は公的機関の発表に基づく事実を明示しており適法。
重要な区別
「事実に基づく客観的な表示」と「消費者に誤認させる不当な表示」の境界線を引くこと。
各選択肢のポイント
- 販売意思がない物件の広告は「おとり広告」となり、不当表示に該当するため。
- 納戸は居室(DKのK)に含まれないため、実際の間取りと異なる表示となるため。
- 「新築」は原則として築後1年未満かつ未使用の物件に限られるため。
- 公的機関の発表内容を根拠に、事実を正確に伝えているため適切である。
03知識背景
テーマ概要
景品表示法は、商品やサービスの取引において、事業者が行う過大な景品類の提供や誤認を招く表示を禁止し、消費者利益を保護する法律です。不動産業界では公正競争規約が詳細を定めています。
歴史的背景
1962年に制定され、消費者の選択を歪める行為を規制するためのものです。不動産バブル期の過熱した広告規制としても重要な役割を果たしてきました。
関連法令
景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)不動産の表示に関する公正競争規約宅地建物取引業法
体系的位置づけ
宅建業法の広告規制(第32条)と並び、不動産取引における表示規制の二大柱として位置づけられます。
前提知識
「新築」の定義(築後1年未満・未使用)、居室と納戸の違い、おとり広告の定義、公正競争規約の存在を理解している必要があります。
04記憶テクニック
語呂合わせ
新築は一年未満、納戸は部屋じゃない、おとり広告はダメ絶対。
ビジュアル描写
カレンダーの丸1年分をイメージし、そこを過ぎたら「新築」のラベルを剥がすイメージを持つ。
重要公式
新築=築後1年以内 + 未入居。3DK=3つの居室 + DK。
関連連想
「おとり広告」は魚を釣る「おとり」のように、客を釣るだけの広告と連想する。
比較表
新築(1年未満・未使用) vs 中古(それ以外)。居室(4.5畳以上・採光等) vs 納戸(その他)。
05試験テクニック
出題頻度
高頻度。毎年出題される可能性があります。
重要度
A:最重要。実務でも頻繁に遭遇し、罰則も重いため。
出題パターン
- 新築の定義に関する出題
- 間取りの表示(DK/LK)に関する出題
- 駅からの距離や所要時間に関する出題
解法・消去法
「おそれはない」という肯定形の選択肢は、厳格な規制があるため、基本的に疑ってかかる。
時間戦略
定義に反する明らかな違反(1年超の新築など)を先に消去し、最後に微妙な判断をする。
06実務応用
実務シナリオ
築1年2ヶ月のモデルハウスを販売する際、チラシに「新築未使用」と書くと景表法違反となるため、「未使用の中古」とする必要があります。
実務への影響
違反すると課徴金納付命令や措置命令を受け、企業の信用失墜に繋がります。
ケーススタディ
実際に、築後数年経過した物件を「新築同様」と表示した業者が措置命令を受けた事例があります。
業界関連性
広告作成時の必須知識であり、宅建士のチェック機能が求められる分野です。
ニュース連動
最近では、省エネ基準や耐震性に関する誤表示も問題視されています。
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