宅地建物取引士
宅地建物取引士制度は、宅地建物取引の専門家として必要な知識と能力を有する者を登録し、重要事項説明等の独占業務を担わせることで、取引の公正と消費者保護を図ることを目的としています。宅地建物取引士となるには、国土交通大臣の登録を受け、宅地建物取引士証の交付を受けることが必要です。登録には試験合格等の要件があり、一定の欠格事由に該当する場合は登録が拒否されます。
宅建業法第15条(宅地建物取引士の登録)宅建業法第16条(登録の申請)宅建業法第17条(登録の拒否)
重要度: 重要
要点
1.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。なお、この問において、宅地建物取引士は、事務の禁止の処分を受けていないものとする。令和7年試験 問422.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。令和6年試験 問293.宅地建物取引士の登録及び宅地建物取引士証に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。令和6年試験 問434.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。令和4年試験 問295.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。令和4年試験 問336.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。令和3年12月試験 問377.宅地建物取引士に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。令和3年12月試験 問418.宅地建物取引士の登録に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいもの
体系における位置づけ
宅建業法は宅地建物取引業を営む者に対する規制を定めた法律であり、宅地建物取引士制度はその中核をなす制度です。宅地建物取引士は、重要事項説明、重要事項説明書への記名押印、契約書面への記名押印といった独占業務を担い、取引の公正と消費者保護を図る重要な役割を果たします。登録制度、宅地建物取引士証、義務・罰則等が主要項目です。
ルールの詳細
・宅地建物取引士試験に合格した者は、国土交通大臣の登録を受けることができる。登録は登録簿に登載して行われる(宅建業法第15条)。
・登録申請は、住所地を管轄する都道府県知事を経由して国土交通大臣に行う(宅建業法第16条)。
・成年被後見人又は被保佐人は登録を受けることができない。また、宅建業法違反等で刑に処せられた者は5年間登録を受けることができない(宅建業法第17条)。
・宅地建物取引士は、宅地建物取引士証の交付を受けていなければ、その事務を行うことができない(宅建業法第22条)。
・宅地建物取引士は、取引の相手方等の請求があったときは、宅地建物取引士証を提示しなければならない(宅建業法第23条)。
・宅地建物取引士は、氏名・住所等に変更があった場合、30日以内に変更の登録を申請し、あわせて宅地建物取引士証の書換え交付を申請しなければならない(宅建業法第31条の2)。
・宅地建物取引士は、事務の禁止処分を受けた場合、速やかに宅地建物取引士証をその効力を有する期間中返納しなければならない。
例外
・宅建業法第17条の欠格事由に該当しても、情状により登録を許可することができる場合がある(同条第2項但書)。
・宅地建物取引士証の携帯は業務遂行中に限られるが、提示義務は相手方の請求があった場合に限られる。
・事務の禁止処分を受けた場合でも、処分期間経過後は宅地建物取引士としての資格は復活する。
比較・対照
宅地建物取引士と宅建業者は別個の制度であり、登録・免許の権限者、義務の内容、処分の種類等を明確に区別する必要があります。特に変更の手続や期限は混同しやすいので注意が必要です。
記憶テクニック
・「さんじゅう(30)日」の変更登録:氏名・住所の変更は「さ(30)んじゅう日」と覚える。
・「と(都道府県)く(国土交通)」:宅建士の登録は「と」を経由して「く」へ。都道府県知事経由で国土交通大臣。
・「キ(携帯)テ(提示)」:携帯は常に、提示は請求があった時。
事例で確認
「宅地建物取引士」はこう問われる
Aさんは宅地建物取引士試験に合格し、登録を受けた。その後、結婚により氏名が変わったが、仕事が忙しく、変更から40日後に変更の登録を申請した。 Aさんの変更の登録の申請は適切か。
結論:Aさんの申請は期限違反であり、法定の義務に違反する。
宅建業法第31条の2によれば、宅地建物取引士は氏名に変更があった場合、30日以内に変更の登録を申請しなければならない。Aさんは40日後に申請しており、期限を過ぎているため法定の義務に違反する。ただし、登録自体は受理される。
押さえる:変更の登録は30日以内に行う必要がある。期限を過ぎた場合、義務違反となるが登録自体は可能。
宅地建物取引士Bさんは、取引の相手方から宅地建物取引士証の提示を求められたが、事務所に忘れてきたため提示できなかった。 Bさんはどのような責任を問われるか。
結論:Bさんは携帯義務違反として6万円以下の過料に処される可能性がある。
宅建業法第23条は、宅地建物取引士証の携帯義務と提示義務を定めている。携帯義務違反は6万円以下の過料に処される(同法第80条)。提示義務は相手方の請求があった場合に応じる義務であり、携帯していないため提示できない場合は携帯義務違反となる。
押さえる:業務遂行中は常に宅地建物取引士証を携帯し、請求があれば提示できるようにしておく必要がある。
試験での狙われ方
出題傾向と対策
| 出題頻度 | 毎年複数回出題 |
|---|---|
| 出題実績 | 過去 37 年で 63 回・35 年分・最新 2025 年 |
| 重要度 | A:最重要。宅建業法の中核制度であり、必ず出題される。登録、宅地建物取引士証、義務等の知識は必須。 |
| 解き方のコツ | 宅地建物取引士と宅建業者の義務を対比させて整理し、特に期限(30日以内)と届出先(国土交通大臣vs都道府県知事)を確実に覚える。過去問演習で正誤判定のパターンに慣れる。 |
よく問われるパターン
- 宅地建物取引士の登録要件・欠格事由に関する正誤判定
- 宅地建物取引士証の交付・携帯・提示義務に関する正誤判定
- 変更の登録の期限・届出先に関する正誤判定
- 事務の禁止処分と宅地建物取引士証の返納に関する正誤判定
- 宅地建物取引士と宅建業者の義務の混同を狙った問題
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Q1No.1
解答: 正解: 2。宅地建物取引士は、その登録している勤務先の名称に変更があった場合、登録を受けている都道府県知事に、変更の登録の申請とあわせて、宅地建物取引士証の書換え交付を申請しなければならない。
よくある質問
宅地建物取引士について
宅建の「宅地建物取引士」とは何ですか?
宅地建物取引士制度は、宅地建物取引の専門家として必要な知識と能力を有する者を登録し、重要事項説明等の独占業務を担わせることで、取引の公正と消費者保護を図ることを目的としています。宅地建物取引士となるには、国土交通大臣の登録を受け、宅地建物取引士証の交付を受けることが必要です。登録には試験合格等の要件があり、一定の欠格事由に該当する場合は登録が拒否されます。
「宅地建物取引士」は宅建でよく出ますか?
本試験では過去 37 年間で 63 回、35 年分で出題されています。出題傾向は「毎年複数回出題」です。
宅地建物取引士試験に合格した者は、都道府県知事の登録を受けることができる。
誤り。宅地建物取引士の登録は国土交通大臣が行う。申請は住所地を管轄する都道府県知事を経由して行う。
宅地建物取引士は、業務遂行中は常に宅地建物取引士証を携帯しなければならない。
正しい。宅建業法第23条により、宅地建物取引士は業務遂行中は常に宅地建物取引士証を携帯しなければならない。
宅地建物取引士は、取引の相手方から請求がなくても、自主的に宅地建物取引士証を提示しなければならない。
誤り。宅地建物取引士証の提示は、取引の相手方等の請求があった場合にのみ義務となる。請求がない場合は提示しなくてもよい。
「宅地建物取引士」の覚え方は?
「さんじゅう(30)日」の変更登録:氏名・住所の変更は「さ(30)んじゅう日」と覚える。
・「と(都道府県)く(国土交通)」:宅建士の登録は「と」を経由して「く」へ。都道府県知事経由で国土交通大臣。
・「キ(携帯)テ(提示)」:携帯は常に、提示は請求があった時。
次の一歩
この論点を、定着させる
2026年の本試験は 10月18日(日)
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