宅建コーチ
税・その他ほぼ毎年過去 37 年で 18 回出題

不動産取得税

不動産取得税は、不動産の取得という事実に対して課される都道府県税です。取得者に納税義務があり、土地・家屋の取得に対して課税されます。固定資産税が「所有」に対する毎年の課税であるのに対し、不動産取得税は「取得」という一回の事実に対する課税である点が最大の特徴です。

地方税法第72条の2(不動産取得税の課税物件)地方税法第73条の4(不動産取得税の納税義務者)地方税法第73条の5(不動産取得税の課税標準)

重要度: 重要

要点
不動産取得税は、不動産の取得という事実に対して課される都道府県税です。取得者に納税義務があり、土地・家屋の取得に対して課税されます。固定資産税が「所有」に対する毎年の課税であるのに対し、不動産取得税は「取得」という一回の事実に対する課税である点が最大の特徴です。
体系における位置づけ
税・その他の分野は、宅建試験において「税金」と「その他」の2部構成となり、税金分野では不動産取得税、固定資産税、登録免許税、印紙税などが主な学習項目です。中でも不動産取得税と固定資産税は比較して出題されることが多く、両者の違いを明確に理解することが合格の鍵となります。
ルールの詳細
納税義務者は不動産の取得者であり、売買、贈与、交換、建築など有償・無償を問わず取得した者が納税義務を負います。 ・課税物件は土地と家屋であり、これらを取得した場合に課税されます。但し、市町村及び特別区に対しては課税できません。 ・課税標準は不動産の価格であり、固定資産課税台帳に登録された価格が基準となります。 ・標準税率は4%ですが、土地・住宅用家屋の取得については軽減税率が適用される場合があります。 ・申告納付方式ではなく、賦課課税方式により都道府県が課税します。 ・取得の日から60日以内に申告する義務があります。
例外
新築住宅の取得については、一定条件のもと課税標準の特例措置が適用され、税負担が軽減されます。 ・課税標準となるべき額が、土地の取得にあっては10万円、家屋の取得のうち建築に係るものにあっては1戸につき23万円、その他のものにあっては1戸につき12万円に満たない場合は不動産取得税は課されません。 ・国、都道府県、市町村等の取得については非課税とされています。
比較・対照
不動産取得税は「都道府県税・取得時一回・取得者」、固定資産税は「市町村税・毎年・所有者」と覚えると区別しやすいです。両者は課税主体、課税時期、納税義務者の全てが異なります。
記憶テクニック
「取得は都道府県、所有は市町村」-取得税は都道府県税、固定資産税は市町村税と覚える ・「取都(とっと)」-不動産取得税は都道府県税 ・「一発取得、毎年固定」-取得税は一回、固定資産税は毎年
事例で確認

不動産取得税」はこう問われる

Aさんが東京都内で土地を3,000万円で購入し、その土地上に新築住宅を4,000万円で建築しました。この場合、不動産取得税はどのようになるでしょうか。 Aさんが負担する不動産取得税の課税対象と納税義務はどうなりますか。
結論:Aさんは土地と家屋それぞれについて不動産取得税を納付する義務を負います。
土地の取得と家屋の建築はそれぞれ別個に不動産取得税の課税対象となります。Aさんは土地の取得者として土地に対する不動産取得税を、家屋の建築者として家屋に対する不動産取得税を負担します。なお、新築住宅については軽減措置の適用可能性があります。
押さえる:土地と家屋は別個の課税物件であり、それぞれについて不動産取得税が課税されます。
Bさんが父親から土地を贈与により取得しました。この土地の固定資産評価額は500万円です。不動産取得税は課税されるでしょうか。 贈与による不動産取得にも不動産取得税は課税されますか。
結論:贈与による取得でも不動産取得税は課税されます。Bさんに納税義務が生じます。
不動産取得税は有償・無償を問わず、不動産の取得という事実に対して課税されます。贈与も取得の一形態であるため、Bさんは贈与により土地を取得した者として不動産取得税の納税義務を負います。ただし、課税標準が10万円未満の場合は非課税となります。
押さえる:不動産取得税は取得原因(売買・贈与等)を問わず課税されます。
試験での狙われ方

出題傾向と対策

出題頻度ほぼ毎年
出題実績過去 37 年で 18 回・18 年分・最新 2024 年
重要度A:最重要。税分野の中で固定資産税と並ぶ最重要項目であり、確実に得点したい。
解き方のコツ不動産取得税と固定資産税の対比表を作成し、課税主体、課税時期、納税義務者を明確に区別できるように整理しましょう。また、非課税規定と軽減措置の要件を正確に覚えることが得点の鍵です。
よく問われるパターン
  • 納税義務者に関する正誤判定問題
  • 課税標準と税率の計算問題
  • 非課税規定の適用範囲に関する問題
  • 市町村・特別区に対する課税の可否
  • 固定資産税との比較を問う問題
関連過去問

この論点が問われた本試験

本試験 37 年分から、「不動産取得税」に関連する過去問をピックアップしました。

理解度チェック

この論点を、確かめる

解説の理解を確認する自己テスト。詳しい解説はアプリで。

Q1【2024年 問24】不動産取得税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答: 正解:2 不動産取得税の課税標準となるべき額が、土地の取得にあっては10万円、家屋の取得のうち建築に係るものにあっては1戸につき23万円、その他のものにあっては1戸につき12万円に満たない場合においては、不動産... 【解説】解説 したがって正しい記述は[2]です。
Q2【2023年 問24】不動産取得税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答: 正解:4 不動産取得税は、市町村及び特別区に対して、課することができない。 【解説】解説 したがって正しい記述は[4]です。
よくある質問

不動産取得税について

宅建の「不動産取得税」とは何ですか?
不動産取得税は、不動産の取得という事実に対して課される都道府県税です。取得者に納税義務があり、土地・家屋の取得に対して課税されます。固定資産税が「所有」に対する毎年の課税であるのに対し、不動産取得税は「取得」という一回の事実に対する課税である点が最大の特徴です。
「不動産取得税」は宅建でよく出ますか?
本試験では過去 37 年間で 18 回、18 年分で出題されています。出題傾向は「ほぼ毎年」です。
不動産取得税は市町村税である。
×。不動産取得税は都道府県税です。固定資産税が市町村税です。この違いを混同しないようにしましょう。
不動産取得税の納税義務者は不動産の取得者である。
○。不動産取得税は取得者に納税義務があります。売買、贈与等の取得原因や有償・無償を問いません。
不動産取得税は毎年1月1日現在の所有者に課税される。
×。これは固定資産税の特徴です。不動産取得税は不動産を取得した時点で一回のみ課税されます。
「不動産取得税」の覚え方は?
「取得は都道府県、所有は市町村」-取得税は都道府県税、固定資産税は市町村税と覚える ・「取都(とっと)」-不動産取得税は都道府県税 ・「一発取得、毎年固定」-取得税は一回、固定資産税は毎年
さあ、はじめよう
不動産取得税を、アプリで演習する
無料で体験を始める →